"広重名所江戸百景"を巡る旅 #21 - たかがカメラ、されど写真

今回は「曳舟(ひきふね)/柳島」をお届けします。

-No.32 柳しま (左)
-No.105 小梅堤 (右)

まずは No.105 小梅堤 (右) からです。
前回の訪問地である桜橋から、押上方面を目指します。
途中 #12.1 でも登場した三囲(みめぐり)神社を訪問です。

前回の訪問時にはお参りしていませんでしたので、
今回はきちんとご挨拶をしましょう。

前回は奥に見えている門の外から拝んだだけでした。

お参りを終えた後、言問橋を前を通って押上方面へ。
広重の絵で描かれている流れは「本所上水」であり、
かつての上水、当時は灌漑用としての役目であったよう。
その土手道は「小梅堤」と呼ばれていたそう。

今も"小梅通り"などの名を残しています。
また当時の"曳舟川"の説明版がこの地の特徴を
今に語っています。

さて、現在はすっかり埋め立てられて道路と化したこの地、
当時を頭に思い浮かべながらシャッターを切った次第です。

お次は No.32 柳しま (左) です。
業平橋 (現：東京スカイツリー駅) と並行して流れるのが横十間川。
川に架かる西十間橋から川面に映るスカイツリーを撮るのは定番ですね。

スカイツリーに背を向けると、遠くには横十間川とぶつかる
北十間川が見えます。その辺りが「柳橋」と呼ばれた地。

十間橋まで歩きます。右から注ぐのが北十間川です。

これでは広重の構図とは異なりますので、迂回して北十間川に架かる
神明橋まで歩きました。

横十間川と並走する浅草通り(橋)が邪魔でわかりづらいですが、
北十間川と横十間川とを絡めた構図は、これが限界ですね。

各々の写真は、クリックしていただくと多少大きめのものが見れます。

今回が2014年度最後の更新となります。
本年も最後まで見ていただきありがとうございました。
新年以降も焦らず地道に記事をお届けするつもりです〜お楽しみに。

LEICA M8.2 / ULTRON 28mm f1.9