"広重名所江戸百景"を巡る旅 #20 - たかがカメラ、されど写真

今回は「向島」をお届けします。

-No.37 墨田河橋場の渡かわら竈 (左)
-No.92 請地秋葉の境内 (右)

まずは No.92 請地秋葉の境内 (右) からです。
東武鉄道の曳舟駅を下車、狭い路地を抜けながら進みます。

"秋葉の境内"とは、現存する「秋葉神社」のこと。
町内の掲示板に秋葉神社の文字を見ることができました。
すぐ近くにあるようです。

シャッターに可愛い足跡があるワンコの美容院の奥に
秋葉神社を拝することができます。

神社の由緒書き。

広重の絵をによれば、境内には池を配していたことが偲ばれます。
すべて埋め立てられた現在の地では、何とも味気なくなってしまいました。

お次は No.37 墨田河橋場の渡かわら竈 (左) に行きましょう。
桜橋通りを隅田川方面へと歩いて行きます。

桜橋は、#12.1 でも訪れた地です。

現在の橋に架け替えられて10周年の記念碑が、橋の両側にあります。
碑には飛翔する鶴が二羽。

"橋場の渡かわら竈(かまど)"というのは、現在の桜橋が架かる袂辺りに、
河の渡しと瓦焼きの竈が多く立ち並んでいたことから来ています。

広重の絵に描かれている煙は、瓦を焼く竈の煙ですね。
その竈も火の用心の悪さからか他の場所へ移されることになったそう。

現在は、隅田川を行き来する水上バス停があるのみです。

各々の写真は、クリックしていただくと多少大きめのものが見れます。

今回も最後まで見ていただきありがとうございました。
年内はあと1回お届けする予定でいます〜お楽しみに。

LEICA M8.2 / ULTRON 28mm f1.9