"広重名所江戸百景"を巡る旅 #12.3 - たかがカメラ、されど写真

今回は「浅草〜その3」をお届けします。

-No.55 浅草川首尾の松御厩河岸 (左)
-No.106 御厩河岸 (右)

まずは No.106 御厩河岸=おんまやかし (右)からです。
今回は隅田川を更に下り、厩橋(うまやばし)周辺がその舞台となります。

今回の広重の絵ではどちらも夕刻ですが、まあそれはご容赦を(笑)。

江戸の昔、この辺りには浅草御米蔵が設けられており、
関東地方一円の年貢米、買い上げられた米などが
保管・保存されていたようです。
そして厩橋の袂にあったのが「御厩の渡し(おんまやのわたし)」です。

同じ風景を現在に見ることはできませんが、
形・用途こそ違えど船の往来を見ることができます。

厩橋の袂にある江戸の頃にはなかったであろう厠=公衆便所。
何だかポップな感じですが利用はしませんでした(笑)。

続いて No.55 浅草川首尾の松御厩河岸 (左) です。

絵の題名である「首尾の松」とは、吉原通いの目印となった松のこと。
描かれている小舟は吉原へと通う男衆が乗っているのかもしれません。

広重の絵とは似ても似つかないですが、これが現代の風景。

蔵前橋を挟んで反対側には、遠くに両国国技館の屋根も見えています。

各々の写真は、クリックしていただくと多少大きめのものが見れます。

これで江戸百景119枚のうち、40枚を訪問したことになります。
119枚すべてを訪ねるつもりはないですが、できるだけ・・です。

今回も最後まで見ていただきありがとうございました。
では次回をお楽しみに。

LEICA M8.2 / NOCTON Classic 35mm f1.4(SC)