"広重名所江戸百景"を巡る旅 #42 - たかがカメラ、されど写真

今回は「川口」をお届けします。
"名所江戸百景"の中で、最も北に位置する場所を描いたもの。

-No.20 川口のわたし善光寺

最寄駅は埼玉高速鉄道の赤羽岩淵駅、地上に出て荒川方面へ歩きます。
ほどなくして、こんな石碑が･･･ "岩槻街道岩淵宿問屋場跡之碑"
岩槻街道とは日光街道の脇街道として用いられたもの。

脇の道を入ると趣のあるお家がありました。

「川口のわたし」とは、現在の東京都北区岩淵町と
埼玉県川口市舟戸町の間に架かる "新荒川大橋" に相当する
辺りにあった "渡し"のこと。
(実際には橋のやや上流にあったとされています)

新荒川大橋に差し掛かりました。
2本の川に架かる橋ですが、手前が新河岸川、奥が荒川です。

こちらは新河岸川です。

こちらは荒川ですね。
荒川の向こう岸に見えるのは善光寺の屋根です。
このお寺は、わざわざ信州長野の善光寺へ行かずとも
同じご利益が得られるとのことで、江戸町民に人気の場所。
長野のそれに勝るとも劣らず、御開帳の折にはたいそう多くの
渡し舟で賑わったそう。

荒川越しに広重の絵を真似た構図を撮ってみました。

各々の写真は、クリックしていただくと多少大きめのものが見れます。

今回も最後まで見ていただきありがとうございました。
では次回をお楽しみに。

LEICA M8.2 / Summicron-M 50mm f2