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"広重 名所江戸百景"を巡る旅 #3.1

今回は「王子(おうじ)」からお届けします。
絵が5枚あるので、2回に分けてお送りします。

第1部は以下の3枚です。

-No.17 飛鳥山北の眺望 (左)
-No.18 王子稲荷の社 (中)
-No.119 王子装束ゑの木大晦日の狐火 (右)


さてまずは No.17 飛鳥山北の眺望ですが、飛鳥山が現存してるとは云え
周りを含めてすっかり様変わりしている現代では、そこから荒川の河川敷や
遠くの筑波山を望むことは到底叶いません。

そこで、JR王子駅にほど近い「北とぴあ(ほくとぴあ)」の
展望階(17F) に上って見ることにしました。

よほど空気が澄んだ晴れの日でも無い限り、筑波山を望むことは無理。
ガラス越しではありますが、これを見て当時を偲ぶしかなさそうです。

左奥の向こう側が筑波山の方角です。

飛鳥山は江戸時代のとびきりのレジャースポット、
桜の花見、景色は360度のパノラマが楽しめ、
遠くは富士山まで拝めたと云います。

ちなみに北とぴあから飛鳥山を見下ろすことが可能です。
(左側の緑が飛鳥山、右側の緑が王子神社)


お次は No.18 王子稲荷の社、これは現存しています。
が、境内は幼稚園が併設されていて当時の面影はゼロですね。
番地は北区岸町1丁目付近です。

ここに限りませんが、神社仏閣の殆どがその敷地を狭められ
宅地化されていることは残念です。



No.119 王子装束ゑの木大晦日の狐火、これはさすがに無理(笑)。

その昔、王子稲荷神社の北に広がる田園の中にあった
1本の大榎(おおえのき)の下に、関東一円の数百匹の狐が
晦日の夜に集まって来る。そして一匹ずつ跳ね上がっては
その高さを競い、高く跳び上がった順に官位を授け、
高位の女官の白装束を纏い、次々と王子稲荷へと参る・・・。

そんな云い伝えがこの王子稲荷神社にはあるということ。
さて写真はどうしようかと考えましたが、
境内にある狐の穴跡、これを代わりとしました。
(広大な田園も大榎もありませんから・・・)


※この続きは第2部にてお届けします。


各々の写真は、クリックしていただくと多少大きめのものが見れます。

今回も最後まで見ていただきありがとうございました。
では次回をお楽しみに。



LEICA M8.2 / Summicron-M 28mm f2, Summicron-M 50mm f2

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