垳(がけ) の巻 埼玉県八潮市垳
今回は千葉県を離れ、埼玉県八潮市 "垳(がけ)"をお届けします。
現代では"がけ"を表す文字は"崖"が一般的に使用されていますが、
江戸時代辺りでは"峪"や"岨"などが用いられていたようで
"垳"もその一つと云われています。
"土"が"行く"と書くわけですら、地盤が脆弱なことを表したものと
云えそうですね。
"垳"は常用漢字ではなく一般的ではありませんが、
この土地の名前に使用されていることから、JIS第二水準漢字に
留められているとのこと。
場所は埼玉県八潮市にあり、現在は大規模な区画整理事業の真っ最中で、
それを終えた時には多数住民の要望もあり、地名が改められるようです。
(反対運動もあるようですが・・・)
いずれにせよ、"垳"という地名は消えていく運命にあるのでしょう。
最寄駅はつくばエクスプレスの八潮駅から、"垳川(がけがわ)"へ向かった地域に
広がっており、垳川は中川へと合流しています。
垳川を挟んで対岸は東京都足立区六木となります。
垳川と中川の合流地点には、排水機場の設備があります。
こちらが中川で、向こうに見えるのは大場川水門。
"垳"の文字を街中で拾います。
大規模区画整理が行われているのは主につくばエクスプレスに沿った地域で、
垳公民館側のようでした。
最後に垳川の足立区側にある遊歩道を歩き、
春を感じながら今回の旅はおしまいです。
(各々の写真は、クリックしていただくと多少大きめのものが見れます)
NIKON D4S / AF-S NIKKOR 28-300mm f3.5-5.6G ED VR
今回も最後まで見ていただきありがとうございました。
では次回をお楽しみに〜。
(注)取り上げた地地名の歴史や由緒・謂れなどに表敬して訪問しています。
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