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珍名・難読地名の旅 - 8.城下

城下(ねごや) の巻 千葉県匝瑳市城下

今回は"城下(ねごや)"をお届けします。


現在は匝瑳市(そうさし)となりましたが、旧八日市場市にあります。
市の北部を流れる借当川(かりあてがわ)の北に位置します。
戦国の世、この地を収める千葉氏一族であった飯高氏の城郭が
台地の上にあったとされ、その城下には家来たちの家々が並んでおり
その地が"根小屋"と呼ばれていたことから次第に城下を”ねごや"と
読みの部分が変わっていったとされます。

匝瑳市(そうさし)も難読ですね。

例によって地名の読み仮名が書かれたものが見当たりませんが、
バス停に表記された地名をここに紹介しておきます。

まだ旧市名が残っていたりしますね。

現在の城下(ねごや)の番地には殆ど住居らしいものは無く、
田畑のみが広がっています。


さて、前述の台地に著名な"飯高檀林(いいだかだんりん)"があります。
ここは日蓮宗の僧侶の学問所として開檀され、1872年(明治5年)学制発布により
廃檀するまで続きました。
その後、現:立正大学へとその名跡は移されています。

初訪問では無いですが、久しぶりに檀林を訪れました。

総門・鼓楼・鐘楼・講堂の4つが国の重要文化財の指定を受けています。
では総門から。

厳かな雰囲気が、時代を蘇らせてくれそうな感じがします。

かつての城郭を偲ばせるように、堀跡もありますね。

これは"一切経蔵"です。

正面には飯高寺(はんこうじ) = 講堂 が見えてきました。

脇には"立正大学発祥之地の碑"が建てられています。

こちらは"題目堂"です。

こちらは"鼓楼"です。

こちらが"鐘楼"です。

講堂の廊下を横から。

こちらが"庫裡(くり)"ですね。
庫裡とは僧侶の居住する場所のことです。

庫裡と講堂は渡り廊下で結ばれています。



過ぎ去った歴史を感じ、今回の旅を終える事にしましょう。



(各々の写真は、クリックしていただくと多少大きめのものが見れます)

LEICA M9 / Summilux-M 50mm f1.4(1st)




今回も最後まで見ていただきありがとうございました。
では次回をお楽しみに〜。


(注)取り上げた地地名の歴史や由緒・謂れなどに表敬して訪問しています。

参考: Googleマップ = 城下

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