"広重名所江戸百景"を巡る旅 #38 - たかがカメラ、されど写真

今回は「墨田区立花」をお届けします。

-No.31 吾嬬の森連理の梓

今回の最寄駅は東武亀戸線の「東あずま」駅です。
墨田区立花一丁目には吾嬬神社(あづまじんじゃ)があり、
日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃である
弟橘媛(おとたちばなひめ)が祀られています。

弟橘媛が海神の怒りを鎮めるために、海に身を投げた話が
有名ですが、その後に衣や串などが吾嬬の森近くへ流れ着き
それを知った日本武尊は塚を築き、遺品を収める廟を造ります。
弟橘媛の霊を慰めた後、食事を摂った日本武尊は使った箸を
地に刺しておいたところ、その箸が2つ幹を持つ樟となった。

これが連理の樟 = 連理の梓ということ。

近くの学校にも吾嬬の森の地名が残っています。

森の名残りかどうかは知りませんが、団地傍には
公園などがその昔を偲ぶものとなっている気がします。

これが吾嬬神社。

広重の絵の奥に見える巨木が前述の "樟"、川は十間川ですが、
今ではコンクリート塀に閉ざされたドブ川となりました。

ドブ川と吾嬬神社を入れたもの、前述の公園の樹木とを入れたもので
絵の代わりとしました。

各々の写真は、クリックしていただくと多少大きめのものが見れます。

今回も最後まで見ていただきありがとうございました。
では次回をお楽しみに。

OLYMPUS OM-D E-M5 MKII / SIGMA 19mm f2.8 DN