今回は「江戸川辺り」をお届けします。
江戸百景とは云いながら、この2枚は千葉県市川市(現)です。
-No.95 真間の紅葉手古那の社継はし (左)
-No.96 鴻の台とね川風景 (右)
まずは No.96 鴻の台とね川風景 (右)からです。
京成電鉄国府台駅から江戸川の土手へ出て、
上流に向かって里見公園方面へと歩きます。
国府台(=鴻の台)は下総国の国府が置かれた場所で、高台に位置します。
とね川(=利根川) ですが、現在の江戸川のことです。
(利根川は人為的に幾度となく水路変更されています)
広重の絵では、川を挟んで富士山が見えています。
現在は東京スカイツリーの横に遠く見えるようですね。
さて広重の絵が描かれた場所ですが、川の流れの向きと
富士山との位置関係が合う場所が見当たりません。
すべては時代と共に絵の世界へと消え去ったということでしょう。
代わりにこんな感じで撮ってみました。
せっかくなので冒頭で触れた里見公園を訪れました。
こじんまりとした公園ですが、花の手入れが行き届いています。
続いて No.95 真間の紅葉手古那の社継はし (左) です。
広重の絵では、真間山弘法寺(ままさんぐほうじ)より
手児奈霊神堂(てこなれいしんどう)と継橋(つぎはし)を臨む構図です。
ここで出てくるキーワードは2つです。
- 手古那の社
- 継はし
まずは継はし(=継橋) からいきます。
奥に見える階段を上がると、真間山弘法寺です。
まあ読んでみてください(笑)。
継橋を渡り、すぐ右手にあるのが手児奈霊神堂です。
真間に古くから伝わる手古那(=てこな)の伝説では、
住んでいた美しい娘(=手古那)が多くの男たちに言い寄られ、
煩悶のあまり入り江に身を投げて果てたというお話。
また、真間の歌が万葉集にも寄せられています。
さて、階段を上って弘法寺に行きましょう。
写真では普通の階段に見えますが、結構キツイです。
ここには著名な枝垂桜である「伏姫桜」があります。
春に花咲く頃は大変見事(らしい)です。
広重の絵の場所を探します。金網フェンスが邪魔ですが、
何とか手古那の社(=手児奈霊神堂)が眼下に見えますね。
残念ながら、紅葉しそうな木は辺りにありませんでした。
遅めの昼食を摂るために、京成電鉄市川真間駅へと歩きます。
おじゃましたのは、イタリア食堂「エルバ」さんです。
頂いたのはパスタランチ (パン、サラダ付き)です。
パスタは「かじきマグロとナスのトマトソース」をチョイス。
コーヒーを付けて 1,050円でした。
各々の写真は、クリックしていただくと多少大きめのものが見れます。
今回も最後まで見ていただきありがとうございました。
では次回をお楽しみに。
LEICA M9 / Elmarit-M 28mm f2.8 (IV)
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