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"広重 名所江戸百景"を巡る旅 #7

今回は「品川〜鮫洲」をお届けします。

-No.28 品川御殿やま (左)
-No.84 品川すさき (中)
-No.110 南品川鮫洲海岸 (右)


まずは No.28 品川御殿やま (左) から始めます。

現在も「御殿山」という地名は健在ですね。
広重の絵では目黒川を下に見た御殿山の情景を
絵にしています。

当時はこのように俯瞰できる場所はなかったので、
あくまで想像で目線を高くしている訳ですね。

同じような俯瞰写真を撮りたいのですが、
なかなか良い場所が無いです。
で、京急北品川駅近くの歩道橋の上から撮ってみました。


次は No.84 品川すさき (中) です。

広重の絵では中央に海へ突き出た洲崎、そして見える祠が神社です。
手前に見えるのが目黒川の河口ということになります。

京急北品川駅からほど近い場所、現在の東品川1丁目辺りから
利田神社(かがたじんじゃ)を俯瞰しています。

利田神社は現存していますが、もちろんこのようには見えません。
その変貌ぶりにはびっくりですが、僅かに残る目黒川(水路)に架かる
北品川橋から見える風景を代わりとします。

左奥に見える1本の高い木が利田神社の御神木、ここに神社があるのです。

これが利田神社、ここには珍しい「鯨塚(くじらづか)」があります。
寛政10年(1798年)、江戸湾に迷い込んだ鯨を洲崎の漁師たちが
供養したものと云い伝えられています。

もちろん青い遊具のことではなく、奥にあります。


最後は No.110 南品川鮫洲海岸 (右) です。
京急北品川駅から同じく鮫洲駅まで各駅停車で移動します。

鮫洲駅から旧東海道を抜け、現在の大井一丁目辺りへと歩きます。

広重の絵では、辺りは海で海苔の養殖風景が描かれています。
いわゆる「海苔ひび」が幾重にも見えるのがわかりますね。
遠くに見えているのは筑波山なのでしょうか。

現代では海はすっかり埋め立てられてしまい、
風情と呼べるものは見当たりません。

水路が少し残っていますので、それを絡めてそれらしく。


いつものように遅めのお昼ですが、
お盆の真っ最中ってことで、お店が開いていない。
唯一営業されていた中華料理店に入ります。


とにかく暑い日(熱中症危険日ですよ)だったので、
気分はこのように・・・(笑)。



北品川〜東品川で拾った絵を掲載して、#7 を終わります。




各々の写真は、クリックしていただくと多少大きめのものが見れます。

今回も最後まで見ていただきありがとうございました。
では次回をお楽しみに。


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