たかがカメラ、されど写真

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"広重 名所江戸百景"を巡る旅 #1

お待たせの散歩旅、新シリーズのスタートです。

歌川広重 (1797〜1858) 晩年の代表作である「名所江戸百景」に
登場する江戸(東京)の名所を巡る旅が新シリーズのテーマです。

描かれた年代は1856年(安政3年)2月から1858年(安政5年)10月、
当時の大ベストセラーとなった連作の絵1つ1つには
衰えることのないの新たな技法への追及心が見てとれます。

描かれた場所は現代ではどうなっているのか、それを自分の目で確かめ
広重の視点を少しでも理解しようというのがこのテーマの主旨でもあります。

作品群は「春・夏・秋・冬」と四季に分けた四部構成となっていますが
私は季節は意識せず、適当に選んでいくつもりです。

作品群は全部で119景(うち4景は二代目広重による)もありますが、
すべてを巡るつもりはありませんし、一度に複数の絵を
取り上げることもあります。

で、栄えある初回に選んだのは・・・。

-No.11 上野清水堂不忍ノ池 (左)
-No.90 上野山内月のまつ (右)

この2つは、上野寛永寺 清水堂を描いた作品です。
寛永寺徳川将軍家菩提寺でもありますね。

寛永寺の正面にも、No.11の絵看板があります。

No.90 を中心に見ましょう。

「月の松」ですが、No.11の絵にも描かれています。
明治初期に枯れたとか、台風で折れてしまったとか、諸説あります。
現在はこの松を復刻させるべく、庭木職人たちの
時間と努力によって育てられた「現代の月の松」が
新たに植えられることとなり、ここに復刻したわけです。

まず寛永寺清水堂の下から見上げます。

清水堂に上がり、近くに寄ってみます。
奥には不忍池が・・なんとなくわかりますが
広重の絵とは木々の位置関係も含めて様変わりですね。

奥には弁天堂が見えています。

寛永寺清水堂の周りを歩きます。
あじさいがギリギリ見れる感じで咲き残っていました。

弁天堂は下りるとよく見えますね。

寛永寺清水堂内は撮影禁止なので、中が写らぬように
真横から撮っています。

最後にもう一度「月の松」を撮って、寛永寺を後にしました。

上野の森美術館で古書フェアが開催されていたのと、
中でコーヒーが飲めそうってことで立ち寄りました。

1冊(展示図録)を買ってコーヒーを飲もうとしたら、
あいにく店番のお兄さんが席外し中〜しばらく待ちましたが
戻って来ませんでしたw。

しかたなくコーヒーは諦めて、遅い昼食としました。

JR上野駅不忍口前にある「YEBISU BAR」さんに入店。
ビールを飲もうかと思いましたがやめました(笑)。

注文したのは「明太子とイカのクリームパスタ」と
普通の「ブレンドコーヒー」です。

買った図録を眺めながら、初回はお開きといたします。




各々の写真は、クリックしていただくと多少大きめのものが見れます。


今回も最後まで見ていただきありがとうございました。
では次回をお楽しみに。


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