たかがカメラ、されど写真

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「あいうえお」を巡る旅 #6

「か」 笠間(かさま)茨城県笠間市笠間付近

みなさま、大変長らくお待たせしました(笑)。
第6回「か」のスタートは、JR常磐線(水戸線)の友部駅です。
水戸線常磐線から分かれ、小山駅へと繋がっています。
今回の目的地である笠間は水戸線笠間駅なのですが、
旅の足となる周遊バスの便を考えると、スタート地点は
この友部駅が便利なのでした。

「か」は何処になるのか気になったでしょ?
「笠間」ってのは意外だったと思っていますがいかが?

陶器の町である「笠間」、「笠間焼」はそこそこ有名ですが、
お隣の「益子焼」に負けている気がします。
元々は笠間焼が益子に伝わったわけでして、
笠間の方が偉いはずなのです(笑)。

さてバス停です。かわいいミニバスが停まっています。
観光周遊バスとありますが、はっきり言って地元の
爺さん、婆さんの足になっているようでした。
運行本数から云って、観光周遊バスとは名ばかりの感アリ。

一応フリー乗車券なるものを買いましたが、
乗ったのは2回だけ〜意味ないじゃん(笑)。

さて、運行表には所要時間15分と書かれていましたが、
実際には22分かかりました。
最初の目的地である「笠間日動美術館」に到着です。
銀座に著名な 日動画廊 と云うのがありますが、
そこのオーナーが展開する美術館です。

予てから訪問したかった美術館であり、
ようやく実現することができました。

観たかったのは常設展だけで、企画展には全く興味が無い。
されど、鑑賞券はすべて観れる券のみしか買えませんw
これには少々がっかりしました。

企画展はまるで無視して、常設展へ向かいます(笑)。
途中にあるミュージアム・カフェ、
後で入りますので覚えておいてください。

常設館への連絡通路です。企画館の3階にあたります。

奥へと進んでいくと、目の前が開けてきます。
右下にフランス館、左下にはパレット館、
多くの像が並んでいる野外彫刻庭園があります。

まずはフランス館から、入口には鴨居 怜先生の像が。

中は当然撮影不可でして、紹介できません(笑)。
ここに実物で一番見たかった作品が展示されています。
(最後に紹介しますね)。

パレット館は、画家が使用したパレットの数々を展示していて、
世にも珍しい展示となっています。
鴨居怜さんはもちろん、かの「サルバドールダリ」の
使用したパレットも展示されています。

さて、小腹も空いたのでミュージアム・カフェで一息。
注文したのは、ピザフリッターとアイスティー

ここで20分ほど休息を取り、美術館を出て
かの観光周遊バスに乗って一旦笠間駅へ向かいます。
バスは1時間に1本、1日6本しかありません。
周遊バスなので、同じルートをただ回っているだけです。
美術館で2時間近く過ごしたので、残りのバスは3本だけ。
これで観光はできっこないですよ・・・w

笠間駅に到着したころから、雲行きが怪しくなってきました。
雨粒も時折落ちて来たりして、のんびり歩くのは難しそう。

とにかく焼物の町に来て陶器も観ずに帰るわけにもいかず、
「やきもの通り」の半分程度を歩くことにしました。

駅前からまっすぐ伸びるメインストリート。
地方都市のお約束のように、閑散とした通りでした。

笠間駅から「やきもの通り」入口付近までは、歩いて10分程度。
通りと云っても、窯元やお店が密集しているわけではありません。
本当にぽつんぽつんといった感じで出会うわけです。

私にはこのコピーの意味するところはわからず・・。

途中で案内板がありました。うん、道は間違っていない。

もう使われていないお店もあります。

さて、これは何の店?倉庫だったのか?

「かさまっぷ」・・ですか・・まあいいでしょ。

味のある住まいに増築した美容室。

陶器の町らしい風景・・。

思わずドキッと・・ゾクっと・・。

敷居が高いというか、入りづらい感じがしましたが、
せっかくなのであるお店で小さな陶器を購入しました。
お客さんが入っているお店を選びました(笑)。
(写真のお店ではありません)

晴れたり曇ったり雨が降ったり、湿気も多くて
不快なので駅へと戻ります。
笠間はもちろん海の無い町ですが、新鮮なまぐろは
あるようですネ。

どんなレストランだったのでしょうか。気になります。

ゲリラ雨に遭うのが嫌だったので、
今回はこれで打ち止めとすることにしました。
笠間という町を一言でいうと、歩いて散策するのには
向いていないということに尽きます。
日本三大稲荷である笠間稲荷神社があったりして、
それなりに見どころがあるとは思うのですが、
公共機関プラス歩きを基本とする私には、
全く合わないですね〜残念です。

クルマで拠点拠点を回るということになるのでしょうが、
それだと町の雰囲気を見落としてしまうでしょう。


さて、笠間日動美術館で実物を観たかったもの。
それは、「H夫人像 (アンディ・ウォーホール)」です。
(「C夫人像」と表記する場合もあります)
技法としてはシルクスクリーンで描かれたこの女性は、
日動画廊オーナー夫人です〜ちなみに38年前の。

アンディ・ウォーホール日動画廊を訪れた際、
お礼に夫人を描いてくれたと思っていたのですが、
なんと彼は帰国してからしっかりと請求書を送ってきた。
まあそれなりのお値段ですから、3枚あったうちの1枚だけを
購入してここに展示しているということなのです。
が、これは3部作なわけでして、3枚揃って1つの作品
オーナーは3枚とも買っておくべきだったと後悔されたそう。

今はお年を召されている夫人ですが、
当時の美しさを見事に表現している作品です。
(今も十分お美しい方ですよ)

上の写真にある2枚の小皿(香の物用でしょうか)が
今回のお土産として購入したものです。

中途半端な旅になってしまいましたが、
改めて訪問したいと思っています。
今度はクルマででしょうか(苦笑)。


今回も最後まで見ていただきありがとうございます。


「か」はこれでおしまい。次回は「き」ですね。



M8.2, Summicron 35mm f2 (8 elements) / PowerShot S100